人生を楽しみたくない人はあまりいないと思います。
けれど、どうやって楽しめばいいのか、あまりにも外部要素が多すぎて、なかなか自分の思い通りにいかないのが現実だと思います。
そこでせめて今の自分の行動が、本当に自分のやりたいこと、あるいはやるべきことなのか意識してみるのは悪くはないはずです。
Dynalistはアウトライナーという類のツールですが、自分の人生や自分の行動を把握するツールとしてかなり優れています。
人生をどうアウトライナーでこねくり回すのかの詳細は、下記の本をぜひ熟読いただきたいです。アウトライナーというツールの扱いかたを通して、人生の指針の立て方を解説している素晴らしい本です。
目次
アウトライン・プロセッシングLIFE:アウトライナーで書く「生活」と「人生」は人生の必読書です!
簡単にまとめると
1.CLEAR:人生において達成したいこと
2.DAYS:今日やるべきこと
3.ALL:
・人や社会に向けたアウトプット(仕事、社会活動)
・自分自身に向けたアウトプット(趣味的、興味、欲望)
・SNS向け活動
・買い物リスト
4.BE:
・欲しいもの、手に入れたいもの
・価値観、生きる姿勢、行動基準
5.AS:
・自分がなりたい人間関係、物質的なこと、仕事、他人からのイメージ
これらの5つの項目についてアウトライナーで書き出すことによって、人生全体の設計図をつくります。
毎日いろんな出来事がありますし、やりたいことも、行きたいことも、自分が思考したことを実際に行動しようと考えると、とんでもないタスク数になってしまい、どれから手をつけたらいいのかさっぱりです。
眼の前の現実の出来事や仕事ばかりを見ていると、何のためにそれをやっているのだろうか?と永遠のシンジくんになってしまいます。
そこでアウトライナーに自分の人生の目的や、やりたいことをなんでも書き出し、それを俯瞰したり、詳細に考えて行ったりという思考を毎日繰り返していくことで、常に人生の航路を確認しながら進んでいくべきです。
未来計画はアウトライナーであるべき
上記の本のなかでいくつかの大事な概念を用語化しています。
書き出した仮のアウトライン(見出しにあたる文)に対して具体的な内容を書き出すことをトップダウンと呼んでいます。
その内容が見出しの内容とあっていなければ、別の見出しをつくり移動します。これをボトムアップと呼んでいます。
トップダウンとアップダウンを繰り返す行為をシェイクと呼び、自分の人生計画を具体化していきます。
2018現在、シェイクに一番適したツールが現在はアウトライナー!というのが本の趣旨です。
この考え方は、デジタル画像の解像度と似ています。解像度の高い写真はより精密に細かいところまで写っています。細部まで詳細に計画できている状態です。
逆に解像度の引い写真は荒い写りで、極端にいうとファミコンのようなドット絵です。項目だけで、まだ具体化されていないアウトライン(見出し)だけということです。
自分の思考や行動をメールの振り分けのようにツールに落とし込む
アウトラインで考えたことは実際に行動に移す必要があります。
そのために自分の思考やタスク、行動は整然と分類されているべきです。
そのためには、メールの振り分けのように、各種のツールに自動的に流し込むようにしていけば、かなりすっきりします。
まさに自分の脳が、デジタルツールによって拡張されていくのです。
ここでは思考やタスク・行動を、2018年現在どのように整理しているのか紹介したいと思います。
尚、実際にどうやってツールと連携するのかというメソッドは、佐々木正悟さんが開催されている「タスク管理トレーニングセンター」から多くを学ばせていただいております。
https://cyblog.biz/pro/ttca.php
まず5つのカテゴリーに分けて考えます。
1.未来計画
2.プロジェクト
3.タスク
4.アイデア
5.予定
1.未来計画
まず自分の人生の未来計画をDynalistなどのアウトライナーでシェイクしながら書き出して行きます。自分はこのリストをプロジェクトの見出しをピックアップしエクセルで表化することで、できるだけ俯瞰し時系列で見えるようにしています。
2.プロジェクト
未来計画をトップダウンで具体的なタスクリストに落とし込みます。このまとまったものがプロジェクトです。外部と関連するプロジェクト(これが通常の社会的な仕事)もあるでしょうし、自分が達成したいプロジェクトもあります。
これはDynalistで管理しています。
・外部とのやりとりがあり、プロジェクトの進捗管理が必要なもの
・毎日コツコツ進めていくようなルーチンワーク(ブログを毎日書く、あるいは英語勉強といった類のもの)
このふたつに関しては、DynalistからTrelloに移項させて進めていきます。
進捗管理が必要なだけで、あとで参照することの必要性が高くないので、終わったプロジェクトに関してはどんどんアーカイブして、あまり振り返る(レビュー)することはありません。
3.タスク
1日で終わらないものはプロジェクトとしてDynalistでタスクリストとして管理しています。
この中で優先順位付けを行います。1週間から2週間程度の予定として俯瞰したいタスクはGoogleカレンダーに予定として記述します。1ヶ月、1年単位の予定は未来計画と併せてエクセルに書いて俯瞰しています。
Dynalistからピックアップして、今日のTodoリストとして「たすくま」に移動し実際にタスクとして実行します。
4.アイデア
ふたつの経路を通って、アイデアリストはScrapboxに溜め込んでいます。
まずひとつめの経路はStackOneです。
iPhoneは常に持ち込んでいるので、思いついたことはなんでもStackOneに書いていきます。この際に音声入力も使っています。
書かれたリストは、Evernoteに一時保管されますが、1日の終わりか朝イチでScrapboxに転記していきます。
その用語に関してさらに後で考えたいな!と思える用語は、カッコで囲ってタグ化しておきます。
もうひとつの経路はEvernoteです。
一旦気になる情報はなんでもEvernoteに溜め込んでおきます。流石に歴史のあるソフトなので外部からの取り込み環境としては一番優れています。
URLのリストやWEBの一部の記述、あるいはキャプチャー画面(最近はこれだけはGyazoに移項してきてます)、PDFなどなんでも溜め込んでいます。
というか、いろいろな過去のログもあって、検索機能のおかげで辞書的な使い方はできるのですが、アイデアを膨らませるような使い方としては使いにくいなんでも溜め込み場所に成り果てています^^。
このふたつの経路に集められた情報は、精査された上で、Scrapbox上に記入していきます。
自分のwikiが作れるツールなので、自分のフィルターを通った情報がハイパーリンクしていくので、自分にとってかなり役立つ辞書に育てることが可能です。
5.予定
外部とのミーティングや会食、プライベートの映画やイベントなどは、素直にGoogleカレンダーを使って管理しています。自分はマックのカレンダーが気に入っているので、カレンダー経由でデータはGoogleカレンダーに記入されています。家族とのイベント共有にもGoogleカレンダーを使っています。
まとめ
Dynalistはただのアウトライナーではなく、自分の設計図作りに最適なツールになっています。今までは、マインドマップがその役目をは果たしていたのですが、俯瞰しやすやと構造化のバランス具合が、アウトライナーを使ったもののほうが優れていると感じます。
ざっくりとした概念的なものですが、参考になれば幸いです。