イヤホンをつけてハンズフリーでスマホで電話していると、
周りからは、ひとり言をつぶやいていて、
宇宙と繋がっているような人にしか見えないのですが、
そんな光景もだいぶ見慣れてきました。
宇宙と交信するのが好きな滝本です。
スマートスピーカーが盛り上がっていますが、音声認識の使い道は結構限られてきそうです。
なんでも楽ちんうきうきライフとはいかないと思います。
2017年8月31日、サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めたテレビ中継の試合中に、
LINE製のスマートスピーカー「WAVE(ウェイブ)」が発表されました。
公式な映像は未だ用意されてないようです(2017年9月3日現在)
スマートスピーカーとは、ネットに無線でつなぐことができ、音声で操作が可能なスピーカーです。
この音声を認識する技術にAI(人工知能)が使われていることから話題になっています。
ガジェット好きな人なら気になっているはずのスマートスピーカー。
日本での発売は未定なものも多いですが、確実に業界は盛り上がっています!
2017年はスマートスピーカー元年とも言える活況が期待できますね。
今発表されている各社のスマートスピーカーはこちら。
メーカー: | 製品名: | 音声アシスタント機能名称: |
---|---|---|
Amazon | Echo(エコー) | Alexa(アレクサ) |
Google Home(グーグルホーム) | Google Assistant(グーグルアシスタント) | |
Apple | HomePod(ホームポッド) | Siri(シリ) |
LINE | WAVE(ウェイブ) | Crova(クローバ) |
SONY | LF-S50G | Google Assistant(グーグルアシスタント) |
目次
音声対話型AIアシスタント技術のミライは?
情報を入力する装置としてのコンピュータ。
この操作に必要とされる環境は、技術の発展とともに小さくなってきました。
始まりは、ゴツいコンピュータルームのような特別な場所でした。
それが、パソコンによって、机の上に乗り、家庭にやってきました。
さらに、スマホによって手のひらだけでコンピュータを扱うことが可能になり、
本当にパーソナルなものになりました。
そして将来的に期待されているのが、「音声対話型のAIアシスタント技術」です。
音声で操作できるようになるので、手のひら程度の空間ですら必要なくなる——という未来です。
なんだかとても未来的なものを感じさせてくれるような気がしますが、
実際のところどうなんでしょう。
具体的なシチュエーションに合わせて、
期待と現実を考えて思考実験してみたいと思います。
スマートホームの操作は、音声対話ですべて行える?
ユーザーが期待してるのは?
家の中にあるいろいろな家電や照明。
エアコン、テレビ、コーヒーメーカーや冷蔵庫、洗濯機など。
すべての製品をネットワークにつなげて管理しようとするのが、
スマートホームの構想です。
この操作を音声で行えることが期待されています。
現実的にできることは?
最初はけっこう便利そうでバラ色です。
自宅でそろそろ寝ようと思った時に、
『ヘイ!siri!電気を消して!』と話しかければ、電気が消えます。
味をしめて他の部屋や2階にも、そのデバイスを置きます。
『ヘイ!siri!子ども部屋のスタンドのライトを消して!』
というように、より具体的に話しかけなきゃいけません。
ちょっとめんどくさいことになりそうです。
そこで省略するために名前をつけることにします。
2階の子ども部屋のスタンドの電気には”ハナコ”と名付けます。
2階の子ども部屋全体の電気には”カナコ”と名付けます。
1階のリビングの電気には”ケンタ”と名付けます。
『ヘイ!siri!”ケンタ”と”カナコ”と”ハナコ”を消して!』
『あれ?ケンタってリビングだっけ…??』
条件を音声で伝えるのは意外と大変そうです。
電話で道順を教えるのが難しいのと同じ難しさがありそうですね。
結局このぐらいじゃない?
『ヘイ!siri!”去年公開された、クレヨンしんちゃんの新作がみたいな!』
『ヘイ!siri!”今日は泣きたい気分!思いっきり感動できるオススメの映画をかけて!』
もやっとした条件や気分を伝えるだけで、商品をレコメンドしてくれる機能はナカナカいい感じです。
「音声対話型のAIアシスタント技術」は動画サービスとの相性よさそうです。
音声対話型のAIアシスタント技術のおかげで料理いらず?
ユーザーが期待しているのは?
ピザでもコンビニでも、音声で頼めばなんでも届けてくれる。
というミライは楽ちんだよね!
現実的にできることは?
今の国内 WEBサービスで、例えばドミノピザが対応したとします。
メニューはパソコン的なディスプレイ上に表示されていて、
どれにしようかなと迷いながら注文する商品を選びます。
じゃあ、これにしようかなと決めたら一言。
『ヘイ!siri!ドミノピザでクワトロ・コケーコッコのLサイズを頼んで!』
siri:『今ならクワトロ・ポポポポークセットがおすすめです。
グルメなポークづくしのクワトロ・ポポポポークに、あっさりとしたシーザーサラダがついて、
ボリュームたっぷりのお得なセットです。』
『ヘイ!siri!じゃあそのなんとかセットで!』
siri:『よく聞き取れませんでした。もう一度お願いします』
クリックしたほうが早そうです^^
結局このぐらいじゃない?
料理をしているとします。
『よしできた。後はこれを煮込むだけ!』
『ヘイ!siri!10分後にタイマーをセットして!”お鍋ができあがりました”って教えてね』
(10分後) siri: 『お鍋ができあがりました。料理をはじめてから1時間が経ちました』
時間を教えてくれる機能はとても便利そうです。
クックパッドでレシピを見ながら料理しています。
未来には、クックパッドのレシピは”音声対話型のAIアシスタント技術”に対応するでしょう。
レシピは、二人前の材料が書かれています。
『ヘイ!siri!ピーマンの肉詰めの材料をおしえて!』
siri: 『ピーマンの肉詰め2人前の材料です』
『ヘイ!siri!一人前で!』
siri: 『ピーマンの肉詰め一人前の材料です』
挽肉100g、ピーマン2〜3個、玉ねぎ1/4個…』
siri: 『しょうゆが切れそうです。明日の定期便で届けてもらいますか?』
『ヘイ!siri!お願い!』
分量の計算とか、在庫の管理とかは結構便利そうです。
スマートホームの操作は、音声対話ですべて行える?
「音声対話型のAIアシスタント技術」がなんでもかんでも便利にしてくれるワケではなさそうですが、
ある部分では、結構便利になりそうです。
ただ、音声型が自分的になんかモヤっとして、
この技術どうなのかなあ?と思ってしまうところは、
確実に時間がとられるという点です。
音声のほうが一見楽ちんですが、実際にはけっこう時間がかかります。
時間が貴重な資源であることは、そう簡単には覆りそうにないので、
せっかちな自分はイライラしてしまいそうです。
と考えると、スマートスピーカーでの音声広告は
特に必要なくなるのではないでしょうか?