こんにちは。近場での小旅行が大好きな洋章です。
旅行にスマホは欠かせません。
今では、旅行のガイドブックとしての役割も大体果たすので、
ググった情報だけでも満足しがちです。
でも、少し前まではそんなことはなかったのです。
インターネットが普及していなかった2000年代、10年ぐらい前までです。
特に、海外の情報は少なくて、
『地球の歩き方』片手に歩いたものです。
まあ一発で観光客だと分かってしまうので、
ガイドブックを出すタイミングは、
グリードアイランド編(HUNTERxHUNTER)で、
最初に唱えるブックの呪文ぐらい緊張するもんです。
そんな時代も今や昔。
旅の情報は何でもググってみるのが基本です。
それでも、編集やライターの方々が、
心血注いで作られた書籍の旅ガイドブックには、
ネットに転がっている情報が、そう簡単には超えられない
情報としての価値がつまっています。
今回はふたつのガイドブックシリーズを取り上げます。
次の旅行に、ガイドブック使ってみようかな?
と思ってもらえたらうれしいです。
キラキラ女子には『ことりっぷ』
『ことりっぷ』サイトのキャッチ、
”働く女性が週末に行く小旅行・おでかけ観光”ガイド本です。
まず、最初に
なにをする?
なにをたべる?
なにを買う?
という3つの項目があって、ざっくりとやりたいことが並べられています。
ここでは『ことりっぷ』の京都編で具体的に見てみましょう。
なにをする?には、
・仏像と向き合う
・桜・紅葉・青もみじ
・鴨川さんぽ …
といった項目が、キレイな写真と一緒に目次化されています。
じゃあ、仏像を見てみたいなと思ったら、そのページを開きます。
さまざまな仏像の紹介と、へえ〜〜ってネタが満載です。
よく見ると、キャッチがイケてます。
平等院、阿弥陀如来座像の写真にひとこと、
”平安セレブが憧れた浄土に浮かぶ阿弥陀の宮殿”^^
そりゃあ、仕事に疲れた平成セレブも行ってみたいってもんです。
そんな感じで、
お寺ならここがいいよ!
庭ならここがいいよ!
桜ならここを見て!
それぞれお題目に対してイチバンのオススメを紹介してくれます。
さらに、京都といえば祇園!鴨川!っ感じで、
パッと思いつくような有名な観光地は、
その場所ごとの詳細も紹介されています。
さらに、
”アートに触れてみませんか?”
ってコンセプトで岡崎って街が紹介されていたり。
僕は知らなかったので、へ〜っと思いました。
新しい京都としては新しい切り口かもしれませんね。
有名な京の通り名の歌もありました。
まる たけ えびす に おし おいけ
あね さん ろっかく たこ にしき
し あや ぶっ たか まつ まん ごじょうてら ごこ ふや とみ やなぎ さかい
たか あい ひがし くるまやちょう
からす りょうがえ むろ ころも
しんまち かまんざ にし おがわ
あぶら さめないで ほりかわのみず
後半には、定番の場所ごとに、実際にかかる時間や場所など、数字的に旅行に役立つ情報が満載です。
ギラギラ男子には『ブラタモリ』
キラキラにかけてギラギラいってみましたが、実際はグダグダでしょうか^^
『ブラタモリ』本を参考に巡る旅を『ブラタモリ巡り』
というそうです。
『ブラタモリ』本は、テレビで放映されたその回の内容を、
文章で読み進めていくような構成になっています。
放映後、たいてい半年ぐらいは経ってからの発売ですので、
テレビ放送の内容は結構忘れています。
自分も京都の回を読んで、
そうだ!嵐山の風景は黄金律だった!
天龍寺は借景でできてるんだ!
そうそうチャート、ヘリヘリ!
その回のことを思い出すことができます。
『ことりっぷ』はあくまでも現代において、その街をめぐるためのものです。
場所と場所をつなぎ、縦横、両方向をつなぐまさに地図のようなガイドブックです。
それに対して『ブラタモリ』本は、歴史的なできごとや、その土地の地質的な特徴。
その土地が、なぜそのようなカタチになったのかといった、
奥行きのような深みをその土地に発見することができる、歴史が分かるガイドブックです。
オススメはこのふたつの本を組み合わせて旅行してみること。
例えば、京都を散策してみようと思い立ったとします。
高校の修学旅行以来、行ったことがなかったので、嵐山を訪れてみたいとします。
まずブラタモリ本です。
熟読してから行くと、当然嵐山に対するより深い造詣が手に入ります。
ただきれいだね〜〜〜って見ていた風景が、黄金律でできていたり、
この場所を蘇我氏が作ったことを知っていたりと、
よりウンチンがすでにインプットできている状態での散策です。
なんだか、一粒で二度美味しいオトクな感じになるんじゃないでしょうか。
で、よかったね〜〜〜と思いっとところで、
やっぱり美味しいものが食べたいなあと思ったり、
ちょっと休憩がしたいなと思ったとします。
そこで、その場でキョロキョロ見て探したり、ググってみたりの、
行き当たりばったりの旅も楽しいものです。
ですが、オススメは事前に『ことりっぷ』でアタリをつけておくこと。
天龍寺境内にある精進料理屋、「篩月(シゲツ)」がオススメされてたけど、
事前にネットで予約注文していたので、ゆっくり精進料理を境内で頂けました。
となるわけです。
こんな段取りバッチリ、充実の旅行が、
「ブラタモリ」¥1,400+「ことりっぷ」¥800の¥2,200で手に入ります。
ぜひこのふたつのガイドブックを組み合わせて旅行を楽しんではいかがでしょうか?